先日、ZINEのイベントに行ってきました。 ZINEとは、アマチュアが制作する小冊子・同人誌のこと。雑誌(magazine)の“ジン”が語源で、手書きのものから印刷されたものまで、さまざまなスタイルがあります。 私は数冊購入し、こどもたちと一緒に楽しく読んでいます。
私は印刷関係の仕事に10年ほど携わり、制作や校正を担当してきました。 その経験から「内容は素晴らしいのに、文章の部分だけ少し惜しい…!」と感じるZINEに出会うことがあります。
そこで今回は、ZINEを印刷する前にチェックすると、もっと伝わる文章になるコツをまとめました。
1. 難しい用語や漢字を使いすぎていないか
読み手が必ずしも専門用語を知っているとは限りません。 誰にでも分かるやさしい表現を心がけると、内容がより伝わりやすくなります。
- 横文字を多用しすぎない
- 常用漢字を中心に
- 難しい漢字にはふりがなを添えると親切
2. 校正を第三者に依頼する
原稿が完成したら、まずは自分で誤字脱字をチェック。 可能であれば第三者にも確認してもらいましょう。
ZINEは趣味の制作が多いので、AI校正ツール(GeminiやChatGPTなど)を使うのもおすすめです。 修正箇所や理由を箇条書きで出してもらうと効率的です。
3. 誤字脱字・同音異義語・送り仮名をチェック
誤字脱字は読み手の理解を妨げます。 また「重複」「ずつ」など、思い込みで誤った表記をしてしまうこともあります。
気になった言葉は辞書で確認する習慣をつけると安心です。
4. 表記ゆれをなくす
同じ意味の言葉を複数の表現で書いてしまうことを「表記ゆれ」といいます。 (例:母/母親/ママ)
ZINEの中で表記がゆれると、読み手が混乱する原因に。 繰り返し出てくる単語は、検索置換で統一するのがおすすめです。
5. かっこの閉じ忘れに注意
文章を修正しているうちに、かっこが片方だけになってしまうことがあります。 文末にかっこが来る場合は、句点の位置もルールを決めておくと整います。
6. 文末表現(ですます調/である調)を統一する
ページ数が多いZINEほど、いつの間にか文末が混ざりがちです。 読みやすさのためにも、どちらかに統一しましょう。
7. 句読点の位置と一文の長さを見直す
伝えたいことが多いと、一文が長くなりがちです。
- 読点が多すぎないか
- 「〜の〜の〜の」が続いていないか
- 一文一義になっているか
- 文末の句点を忘れていないか
これらを意識すると、読みやすさがぐっと上がります。
まとめ
私が制作・校正の仕事を始めたばかりの頃、誤りを一日中指摘していたため「家に帰ったら家族に優しくできそう」と言ったら、先輩が笑ってくれたことを思い出します。
文章には決まりやコツがたくさんありますが、すべてを完璧にする必要はありません。 「こんなところを見ている人もいるんだな」くらいの気持ちで、ZINEづくりの参考にしていただければ嬉しいです。

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